魚の目(うおのめ)

魚の目(うおのめ)の原因

魚の目(うおのめ)は鶏眼といわれて、たこ(胼胝種)と同じように足や指に出来ますが、足の裏に出来るのが一般的です。表皮の角質層の肥厚が神経のある真皮に及ぶと痛みを感じます。ウィルスや細菌の感染がないもので、ドイツ語で「鶏の目」と呼ばれたり、英語やフランス語で「角」などと呼ばれています。何の目に見えるか国によって違いはあっても原因になるものは患部の中心部分で、芯と呼ばれたりしています。

芯が残っている限り、周りを削り落としても何度も再発して横方向に広がっていきます。通常は薬で柔らかくして削ると治りますが、削りすぎても弊害が出てくることもあるようです。

歩行をしている者であれば、誰にでも出来る可能性のある足底の皮膚の変化なので、特に治療の必要はなく、男性であれば気にする人はいないかもしれません。女性は冷え性が原因で足の裏の血行の悪さから、魚の目やタコが出来ることが多いようです。皮膚の角質が硬くなったからといって皮膚科に駆け込む人はほとんどいないような、どうでもいい存在の魚の目です。

魚の目(うおのめ)の症状

足の裏に物理的な刺激が常にあると、角質の肥大が起きて皮膚を守ろうとするために起こる現象で、皮膚の病変でも何らかの症状でもないので、本当に魚の目であれば何の心配もいりません。という以前に心配する人男性がいるかどうかわかりません。心配する以前にカッターで黙々と削っているかもしれません。

自分で削っても目の部分が真皮まで深くなると神経を刺激するので、歩く時に軽い痛みを感じます。俗にいう”芯”と呼ばれている角質柱が、逆円錐状に増殖すると真皮に刺さったり、硬く白く変色した部分が横に拡大することもありますが、痛みが酷くなかったり見た目が気にならない限り、必ずしも治療の必要があるとは限りません。

糖尿病の持病を持っている場合であれば、治療中に薬剤の刺激によって皮膚がかぶれて感染症を起こす事もあります。慎重を期するタイプや外見が気になる人は皮膚科を受診して、悪性か良性の判断をしてもらうのもいいかもしれません。

または、魚の目と思い込んでいたものが、ウィルス感染が原因であったり、二次感染による皮膚症状の悪化も考えられるので、ある程度のスクリーニングで、治療の必要はないと断言してもらうための受診もありかなと思います。

魚の目(うおのめ)の治療

通常はドラッグストアで買ってきた薬(イボコロリやスピール膏など)で治ります。サリチル酸の角質軟化作用で皮膚を柔らかくして中心部の皮膚を溶解させて治します。

皮膚科を受診すると肥厚した角質などの皮膚表面を削って、魚の目の中心を切除して液体窒素で凍結させて中心の核のような存在の細胞を破壊します。これを繰り返すと根本から治っていきます。

真皮に影響が及んでいると感染を起こす可能性もあるので、抗生物質が処方される事もあります。糖尿病の場合も同様ですが皮膚を削る事で感染が起きやすくなっているので、感染防止の処置が取られます。